元妙蓮寺町(読み)もとみようれんじちよう

日本歴史地名大系 「元妙蓮寺町」の解説

元妙蓮寺町
もとみようれんじちよう

上京区元誓願寺通大宮西入

東西に通る元誓願寺もとせいがんじ通の両側町。

寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「本妙蓮寺丁」、寛文後期洛中洛外之絵図に「元妙蓮寺町」と記される。妙蓮寺がこの地にあった。妙蓮寺は天文五年(一五三六)天台衆徒に焼かれ、同一三年に再建されたが、天正一五年(一五八七)妙蓮寺前町に移った。

当町に愛宕福寿院の里坊があった(京羽二重)。「坊目誌」は荒神社と称したとし、明治維新の際、廃されたとある。京都御役所向大概覚書によれば糸屋があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 京羽二重 縮緬

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android