京羽二重(読み)きょうはぶたえ

精選版 日本国語大辞典 「京羽二重」の意味・読み・例文・類語

きょう‐はぶたえキャウはぶたへ【京羽二重】

  1. 〘 名詞 〙 絹織物一つ江戸時代寛文一六六一‐七三)頃京都から産出した並幅羽二重。特に良質なものとして著名である。
    1. [初出の実例]「成程京羽二重(ハフタヘ)の白むく肌に着て」(出典浮世草子西鶴織留(1694)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「京羽二重」の解説

京羽二重
きようはぶたえ

六巻六冊 水雲堂孤松子著

成立 貞享二年

分類 地誌

版本 京都大学図書館

解説 数多い京都の案内記の中でも、特に趣味と実益を兼ねた代表的なもの。「唯竪横筋のこまやかならん事をいはんとて京羽二重と名付仕立る」(序)とあるごとく、京都の略歴縦横の町筋、名所旧跡等に加えて官位補略、諸役人付、京都所司代町奉行、更には諸師諸芸、諸職の名匠などに筆を進め、当時の京都の階層構成や町民生活の一端を物語っている。なお京都町奉行所によって編まれたとみられる京都御役所向大概覚書第六巻には、幕府諸機関や朝廷と深いかかわりをもつ京都町人の様相が描かれており、両書を参照することは有効である。

活字本 新修京都叢書第二巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「京羽二重」の解説

京羽二重
きょうはぶたえ

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
明和2.秋(京・嵐座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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