先天性ミオトニア

内科学 第10版 「先天性ミオトニア」の解説

先天性(非進行性)ミオトニア(ミオトニア症候群)

(3)先天性(非進行性)ミオトニア
 常染色体優性遺伝のThomsen型と劣性遺伝のBecker型があり,原因はともに,7 q 35にある骨格筋型クロライドチャネル遺伝子(CLC-1)の異常である.いずれもまれな疾患である.臨床症状はともにミオトニア現象と筋肥大であり,筋萎縮・筋力低下やその他の徴候を認めない.動作の遅さを主訴として受診することが多い.発症時期はThomsen型が生下時から乳児期であるのに対し,Becker型では幼児期から10歳代とやや遅い.ミオトニア現象は,寒冷により増悪し,繰り返し運動で軽減する(warm-up effect).[清水輝夫]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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