光学距離(読み)コウガクキョリ(その他表記)optical distance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「光学距離」の意味・わかりやすい解説

光学距離
こうがくきょり
optical distance

光路ともいう。光が媒質中を通るとき,その媒質の屈折率 nと通過距離 lとの積 nlのこと。これは同じ時間内に光が真空中を進む距離と等価なので,2つの光波干渉に関してそれぞれ位相を考えるのに便利な値である。

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世界大百科事典(旧版)内の光学距離の言及

【フェルマーの原理】より

…フェルマーの原理を基に光の直進,反射および屈折の法則が導出される。光の経路sに沿った屈折率nの積分を光路程,または光学距離optical distanceというが,これは,光がその経路を通過するのに要する時間と真空中の光速度との積に等しい。したがって,フェルマーの原理は,光は光路程が最小であるような経路を通る,すなわち,といい換えることができる。…

※「光学距離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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