全日本アマチュア野球連盟(読み)ぜんにほんあまちゅあやきゅうれんめい

知恵蔵 の解説

全日本アマチュア野球連盟

日本のアマチュア野球界はこれまで、学生野球と社会人野球の足並みが揃っていなかった。甲子園大会が地域の活性化を巻き込む形で拡大した一方、社会人野球の祭典・都市対抗が企業内化したことによる人気のアンバランス、また両アマ球界を主導してきた新聞各社の反目も否定できない。ところが、社会人球界が標ぼうした国際化が時流に乗り、オリンピックの正式種目化へと進展して状況が変化。組織を一本化し日本オリンピック委員会(JOC)に加盟申請するために、屋上屋を架したのが1990年6月に発足した全日本アマチュア野球連盟。法人格はなく、実質的には社会人野球を統括する日本野球連盟(2005年から松田昌士会長)と日本学生野球協会(松前達郎会長)が構成する組織で、事務所は社会人の事務局が兼ねている。91年からは少年野球の3団体も傘下に。

(武田薫 スポーツライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

全日本アマチュア野球連盟
ぜんにほんアマチュアやきゅうれんめい

アマチュア (学生と社会人) 野球の対外的な統一組織。 1992年のバルセロナ・オリンピック競技大会から野球が正式競技になるのに伴い,日本代表チームを編成するために日本野球連盟 (社会人) と日本学生野球協会が 1990年6月に設立した。日本オリンピック委員会 JOC,国際野球連盟に加盟。事務所は日本野球連盟の事務局が兼ねている。

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