最新 地学事典 「八丁原地熱地帯」の解説
はっちょうばるちねつちたい
八丁原地熱地帯
Hatchobaru geothermal area
大分県玖珠郡九重町,九重火山群の一つ合頭山の北ないし北西山麓に広がり,噴気・温泉および熱水変質帯などの地熱兆候を示す地帯。地熱貯留層は800~1,700mの深度に存在する,更新世前期の豊肥火山岩類中の破砕帯中に発達する典型的な断裂型地熱貯留層。開発前の貯留層温度は230~280℃。2km北には大岳地熱地帯がある。大岳地熱地帯の地熱貯留層深度は300~600m。開発前の貯留層温度は200~230℃。1967年に出力12.5MWの大岳発電所が日本で2番目の地熱発電所として運開した。続いて77年に出力55MWの八丁原発電所1号機,90年に出力55MWの同2号機,2006年に2MWのバイナリー発電所が運開し,八丁原発電所は日本最大の地熱発電所となっている。
執筆者:江原 幸雄・安川 香澄
参照項目:松川地熱地帯
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

