九重火山群(読み)くじゅうかざんぐん

最新 地学事典 「九重火山群」の解説

くじゅうかざんぐん
九重火山群

Kuju volcano group

中部九州の阿蘇カルデラ北東にある火山群。比高500~1,000mの約10個の溶岩円頂丘・溶岩流・成層火山と南北の裾野からなる。気象庁の活火山名は九重山。基盤は更新世の安山岩・流紋岩類。溶岩円頂丘群は東から黒岳・中岳(九州本土の最高峰,標高1,791m)・三俣山・久住山・星生山・黒岩山などであり,大部分が角閃石安山岩。東部の大船山は角閃石安山岩と輝石安山岩の複合火山。平治岳は玄武岩と輝石安山岩の小成層火山。南の裾野の久住高原と北の飯田はんだ高原は,火砕流泥流による緩斜面。火砕流は下位から黒雲母角閃石デイサイト質の軽石流3枚(宮城火砕流・下坂田火砕流・飯田火砕流)と同質の熱雲堆積物(白丹火砕流など)とからなる。約15万年前から活動を開始した活火山であり,溶岩円頂丘の噴出口はほぼ西から東へ移動した。約1,000年の時間間隙で火山灰を噴出し,1662年,73年,1738年には硫黄や熱泥を湧出。星生山北側に活発な硫気孔活動があり,煙道硫黄が採取された。法華院・筋湯などの温泉のほか大岳・八丁原において地熱蒸気が開発・利用されている。1995年10月~1996年1月にかけて硫黄山付近に割れ目火口を生じ火山灰を噴出した。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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