出典 (株)シクミカ:運営「会計用語キーワード辞典」会計用語キーワード辞典について 情報
…もともと近代株式会社は,広く資金市場から多数の資本拠出を吸収することによって巨額の長期資本を株式資本として調達することに,その基本的特徴の一つがある。ところが現代の大企業は,固定資産への投資を,企業内部で形成・蓄積した内部資金すなわち減価償却積立金と内部留保積立金によってまかなう傾向が強まっている。こういった状況が非常に明確なアメリカの非金融会社についてみると,粗工場・設備投資総額に対して上記内部資金が占める比率は,1900‐14年ですでに87.1%に達し,19‐29年には107.8%と内部資金のほうが上回るようになった。…
…これとは対照的に,直接金融および間接金融方式(〈直接金融・間接金融〉の項参照)のように,資金調達の源泉がその経済主体の外部に求められる場合を外部金融と呼ぶ。また,内部金融,外部金融によって調達された資金をそれぞれ内部資金,外部資金と呼ぶことがある。企業の資金調達方式についてみると,内部金融に属するものとしては,企業内部に留保され蓄積された利益である内部留保(社内留保とも呼ぶ)を用いる方法と,減価償却積立金を設備資金や運転資金などに用いる方法とが代表的である。…
※「内部資金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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