売上高から原材料費などの経費と税を差し引くなどした最終的な利益のうち、配当などに回さずに企業が社内に蓄積した部分のこと。安倍前政権は景気の好循環を生み出すため賃上げなどに回すことを訴えていた。内部留保に課税すべきだという意見があるが、法人税を支払った後の利益を累積したもので経済界や専門家から「二重課税」との批判もある。
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(大迫秀樹 フリー編集者 / 2009年)
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企業が獲得した利益のうち企業外へ分配することなく、企業内に留保した部分。社内留保ともいう。内部留保が行われる理由は、(1)外部へ分配した資金を株式発行等により再吸引するより直接再投資するほうが資本コストが安い、(2)配当平均化、(3)利益額に対応した外部分配のための資金を一度に準備することは容易でない、(4)法的に強制される場合がある、などである。通常、内部留保分は、利益準備金、配当平均積立金、退職給与積立金、事業拡張積立金、別途積立金などの名称で、貸借対照表貸方に計上される。会社法は、金銭による利益配当額の10分の1以上を積立金に計上しなければならないとしている(445条4項)。これが利益準備金であり、法定積立金である。その他のものは任意積立金と総称される。なお内部留保は、以上の公示積立金以外に秘密積立金によっても可能である。
[森本三男]
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…企業が稼得した処分可能な純利益のうち,社外に分配せずに企業内に留保したもの,または留保行為そのものをいう。内部留保,利益留保ともいう。企業は稼得した純利益額をふまえて,その処分方途をいろいろな角度から検討し,決定する。…
…また,内部金融,外部金融によって調達された資金をそれぞれ内部資金,外部資金と呼ぶことがある。企業の資金調達方式についてみると,内部金融に属するものとしては,企業内部に留保され蓄積された利益である内部留保(社内留保とも呼ぶ)を用いる方法と,減価償却積立金を設備資金や運転資金などに用いる方法とが代表的である。これに対し,企業の外部金融の例としては,金融機関からの借入金,株式・社債の発行,企業間信用(売掛金,買掛金)などによる方法がある。…
※「内部留保」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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