デジタル大辞泉
「資金」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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し‐きん【資金】
- 〘 名詞 〙
- ① 事業のもとでにあてる金銭。もときん。もとで。資本金。
- [初出の実例]「百万の資金も之を妄用すれば一時に空乏に至るべし」(出典:明六雑誌‐二二号(1874)知説・四〈西周〉)
- ② 国の財政上、特定の目的、用途にあてるために保有される金銭。特別資金。基金。法律で定める場合に限り保有することができる。
- [初出の実例]「各官庁に於ては法律勅令を以て規定したるものの外特別の資金を有することを得ず」(出典:会計法(明治二二年)(1889)四条)
- ③ 商業関係の用語。小切手または為替手形の振出人が、その手形の金額支払いにあてるために、前もって支払人である銀行などに提供する金銭的対価。手形資金。〔商法(明治三二年)(1899)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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資金
しきん
fund
一般には元手のことをいい、使用目的をもって保有されている貨幣か、容易に貨幣にかえられる金融資産のことである。それが具体的にどのような形態をとるかによって、多様な意味に使われる。
経済活動を営むには資金が必要であり、その資金は経済活動の主体によって財政資金、産業資金、消費資金に分けられる。財政資金は国や地方公共団体の活動のために必要とする資金である。産業資金は企業の生産・販売などの活動に要する資金で、使途によって設備資金と運転資金に、回収に要する期間によって長期資金と短期資金に、資金の源泉によって内部資金と外部資金に分けられる。消費資金は家計によって消費に向けられる資金である。
[石野 典]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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資金【しきん】
個人の生活,事業の運営,その他の活動に必要な費用。通貨が交換手段,支払手段であるのに対し,資金は購買力であり,家計の消費資金,貯蓄資金,企業の運転資金,設備資金,政府の国庫資金等を意味する。現代のような信用経済の時代では,通貨より概念が広くなり,貯蓄性預金も,流動性の高い有価証券保有も資金のうちに含まれる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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普及版 字通
「資金」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の資金の言及
【金融】より
…要するに,支出以上に収入のある主体から収入以上に支出を行う主体へ,現在の購買力が移転すればよいのである。このようにして,移転される現在の購買力を一般に資金という。そして,資金を(証書の発行で)入手する行為を資金調達,逆に資金を供給する行為を資金運用,さらに,さまざまな証書を媒介として資金が移転する取引を資金取引という。…
※「資金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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