最新 地学事典 「出現期土器」の解説
しゅつげんきどき
出現期土器
pottery of the terminal Pleistocene
広義には最古の土器を含む初源期の土器。近年の研究では後期更新世末~完新世初頭の土器を指すことが多い。粘土を焼成して作る,液体を保持可能な器(うつわ)は,かつて,完新世はじめの農耕出現に伴い西アジアで出現したと考えられてきた。1960年代の神奈川県夏島貝塚での年代測定値公表後の資料蓄積によって,2000年代には,後期更新世末の東アジアの狩猟採集民によって土器使用が始まったことが確認された。南中国から北東アジア地域に複数の核となる地域が確認されており,土器出現の背景や,相互の地域の関係などが議論されている。
執筆者:橋詰 潤
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

