出血性ショックとは、出血のために重要な内臓の有効な血流が維持できず、細胞機能が保てなくなる時の症候群です。一般的には血圧が低下しますが、実は血圧が低下する前に、その他の症状が先に現れていることが多いので、血圧が下がり始める前に出血性ショックの有無を判断し、迅速な処置や救急車要請、病院への搬送を行う必要があります。
血圧の測定以外に、出血性ショックの症状が出現する顔色、呼吸、脈拍、皮膚を観察する必要があります。初期症状としては
主な出血性ショックの症状を出血量別に示します(表1)。
山崎 元靖
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報