分体(読み)ぶんたい

精選版 日本国語大辞典 「分体」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐たい【分体】

  1. 〘 名詞 〙 母体分裂して母体と同大の二個体に分かれること。単細胞のものでは分裂という。
    1. [初出の実例]「某種の腐水虫は二十四時間に一回分体すと云ふ」(出典:動物小学(1881)〈松本駒次郎訳〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の分体の言及

【分裂】より

…細胞質の分裂をともなわないで核分裂が続行して多核状態となり,その後に核の数に応じて細胞質が等分される分裂を多分裂multiple fissionといい,有孔虫,放散虫,マラリア病原虫などにみられる。多細胞生物の分裂は分体ともいい,腔腸動物や扁形動物(渦虫類)などにみられる。渦虫類のプラナリアでは体軸に対して横に分裂するが,体が分離する前に後半部の前方に頭部が分化する。…

※「分体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android