切石渡(読み)きりいしのわたし

日本歴史地名大系 「切石渡」の解説

切石渡
きりいしのわたし

[現在地名]二ッ井町切石

羽州街道の切石村と薄井うすい村の間に置かれた米代川の渡し。

切石村は伝馬郷ではなかったが、川渡しの義務があり、寛政一〇年(一七九八)の記録(「切石村薪山願」「山本郡村々絵図表書箇条留書」秋田県庁蔵)によれば、定式として一日に六人ずつ舟場に詰め、その数は年間二千一六〇人にのぼった。しかも洪水・大風の時は飛根とびね村・荷上場にあげば村へ通報しなければならず、その人足が年間二二〇人、冬は氷割人足六〇〇人を必要とし、そのほかの人馬諸道具も相当の負担になっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 うすい 土倉 母体

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