精選版 日本国語大辞典 「切錦」の意味・読み・例文・類語
きれ‐にしき【切錦】
- 〘 名詞 〙 植物「ちりめんかえで(縮緬楓)」の異名。〔俳諧・清鉋(1745頃)〕
…〆の内(しめのうち)は葉が全裂し線形で3裂や5裂,7裂などになり,七五三ともよばれる。 ヤマモミジの品種の紅枝垂(べにしだれ)群には,手向山(たむけやま)(葉が全裂して裂片が羽状で細かく,枝はやや垂れる)や稲葉(いなば)枝垂,外山(とやま)などがあり,青枝垂群には切錦(きれにしき),鷲の尾(わしのお),関守などがある。そのほかの種に属する園芸品種には,ウリハダカエデの斑入葉に初雪楓(萌芽期に白く斑が入る)や,京錦とよぶ黄斑の品種があり,イタヤカエデには星宿り(黄色の散斑で鮮やかなもの),常盤(ときわ)錦(白斑のもの),エンコウカエデの斑入品で秋風(しゆうふう)錦などがある。…
※「切錦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」