刺柳・挿柳(読み)さしやなぎ

精選版 日本国語大辞典 「刺柳・挿柳」の意味・読み・例文・類語

さし‐やなぎ【刺柳・挿柳】

[1] 〘名〙 さし木した柳。さし穂として、地に植えた柳。さし木の柳。一説に、芽を出した柳。
金槐集(1213)春「水たまるいけのつつみのさしやなぎこのはるさめにもえいでにけり」
[2] さし木した柳が根を張るところから、「ねはる(根張)」にかかる。
万葉(8C後)一三・三三二四「み雪ふる 冬の朝(あした)は 刺楊(さしやなぎ) 根張梓(ねはりあづさ)御手(おほみて)に 取らしたまひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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