削り花(読み)ケズリバナ

デジタル大辞泉 「削り花」の意味・読み・例文・類語

けずり‐ばな〔けづり‐〕【削り花】

丸木を薄く削って花の形にしたもの。平安時代には、12月仏名会ぶつみょうえなどに用いた。
削り掛け」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の削り花の言及

【花】より

… また奈良薬師寺の花会式(はなえしき)や東大寺の御水取など,古式の法会には,しばしば造花が用いられる。もとは〈削りかけ〉とか〈削り花〉と呼ばれるもので,木の枝の表面を小刀で薄く削りかけると,枝の先にちぢれた薄片が花びらのようにつく。これを神霊の依代にしたのが初めらしく,アイヌのイナウがその古形をとどめている。…

※「削り花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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