最新 地学事典 「加久藤テフラ」の解説
かくとうテフラ
加久藤テフラ
Kakuto tephra
約34万年前に南九州の加久藤カルデラから噴出した大規模テフラで,火砕流堆積物とそれと同時の降下火山灰を指す。Kktとも。前者は南九州一帯に広く分布し,後者は本州中部まで認められる。主として輝石流紋岩質のバブル型火山ガラスからなり,高屈折率の直方(斜方)輝石を含む。九州における諸テフラとの層位関係では,本テフラは樋脇(下部加久藤)および小林火砕流堆積物より新しく,阿蘇1および阿多鳥浜テフラより古い。遠隔地における本テフラの層位からみると,酸素同位体ステージ9に入るものと考えられる。参考文献:町田洋ほか(2003) 『新編 火山灰アトラス』,東大出版会
執筆者:町田 洋・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

