助久村(読み)すけさむら

日本歴史地名大系 「助久村」の解説

助久村
すけさむら

[現在地名]太子町佐用岡さようおか

やなぎ村の西に位置する。弘安三年(一二八〇)頃の一二月日の鵤庄実検目録(法隆寺文書)には助久一段二五とみえる。助久はいかるが平方ひらかた条の名であった(正和五年一〇月日「平方条名主起請文」同文書)。嘉暦四年(一三二九)四月日の鵤庄絵図(法隆寺蔵)の中央部に記される上薦口・下薦口は当地の小字古門内こものうちに比定される。鵤庄引付(斑鳩寺文書)によると、応仁二年(一四六八)助久村五郎次郎が殺害され、同人の家が検断の対象となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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