労働時間の国際比較(読み)ろうどうじかんのこくさいひかく(その他表記)international comparison of working hours

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「労働時間の国際比較」の意味・わかりやすい解説

労働時間の国際比較
ろうどうじかんのこくさいひかく
international comparison of working hours

日本と欧米諸国との労働時間の国際比較を行なってみると,1991年における年間総実労働時間は,日本が 2080時間なのに対してアメリカ 1943時間,イギリス 1902時間,フランス 1682時間,ドイツ 1582時間となっている (製造業生産労働者,労働省推計) 。日本の労働時間が長い原因としては,欧米諸国と比べ完全週休2日制の普及の遅れや,年次有給休暇の取得日数が少ないことにより出勤日数が多いこと,景気変動に伴う労働投入量の調整を主に所定外労働時間で行なうこともあり所定外労働時間が長いこと,欠勤日数が少ないことなどがあげられる。このため,完全週休2日制の普及,年次有給休暇の取得促進や恒常的所定外労働時間の削減を進めることなどが望まれる。

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