最新 地学事典 「北上花崗岩類」の解説
きたかみかこうがんるい
北上花崗岩類
Kitakami granitic rocks
北上山地の古・中生層を貫く前期白亜紀花崗岩類の総称。同山地のほぼ1/4の露出面積を占め,花崗閃緑岩,石英閃緑岩と少量の閃緑岩・斑れい岩を伴う。花崗岩類は,Sr含有量によって高Sr型・低Sr型・中間型に細分。花崗岩類の主要な岩体は,中心相が高Sr型花崗岩(アダカイト質花崗岩)で,周辺相がよりSrに乏しいアダカイト質累帯深成岩体。これらの岩体は,北上帯東縁の石狩-北上磁気異常帯に沿って分布する東列とより内陸部の西列に区分される。東列の花崗岩類は,沈み込んだスラブの脱水分解溶融で形成された典型的なアダカイトで,アダカイトフロントを形成。花崗岩類のジルコンU-Pb年代は東列が127〜118Ma,西列が119〜113Ma。参考文献:土谷信高ほか(2015) 岩石鉱物科学,Vol. 44: 69
執筆者:土谷 信高・蟹澤 聰史
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

