日本歴史地名大系 「北河路村」の解説 北河路村きたこうじむら 三重県:津市西郊地区北河路村[現在地名]津市北河路町安濃(あのう)川中流北岸の低平地に位置する。西に一色(いつしき)村、対岸に南河路村がある。元徳元年(一三二九)安東専当沙汰文には「河路」とみえ、文禄検地帳を転記したと思われる伊勢国中御検地高帳には「北河路村」と記される。慶長一三年(一六〇八)以後津藩領。慶安郷帳(明大刑博蔵)の高四二四・六五六石、慶安元年(一六四八)の平高は六六六・二三二石、寄人足一九人が課せられていた(「検邑秘禄書中目録」一志町中谷家蔵)。天和二年(一六八二)以前、山林をもたない当村は、片田(かただ)郷の草山に入会して山年貢を支払っていたが、遠距離であり、利用が十分できなかったので、この年山組を脱退した(「片田立会山式法書」田中区有文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報