医者町(読み)いしやまち

日本歴史地名大系 「医者町」の解説

医者町
いしやまち

[現在地名]福山市昭和しようわ町・かすみ町一丁目

奈良屋ならや町の東にあり、神島かしま(下市)に続く南北の通りの両側町。城下町形成時より町医が軒を並べたことにより町名となり、水野時代福山城下地図に「イシャマチ」とみえる。「備陽六郡志」によれば、間数九七間三尺五寸、坪数一千三七五坪、本家三〇軒、表借屋三〇軒、裏借屋四六軒。

水野氏時代の医師名をあげると岩橋玄長・市村省斎・糸川玄良・加陽春庵・吉田玄悦・安川了山・森自仙・松本了中・津川玄真・吉田玄竹・加藤三敬・坂田陸山・岡本伯祐・秋田玉庵・建部友益・井上三悦・天岸升悦・小野道寿・依田住斎・中村玄甫・横井甫閑・布施宗仙・林良以・小野道秀(水野松之丞勝岑家中分限帖「西備名区」所引)の二四名を数えるが、このうち何人が当町に住んだかは判明しない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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