十余(読み)とうまり

精選版 日本国語大辞典 「十余」の意味・読み・例文・類語

とう‐まり たう‥【十余】

(「と(十)あまり」の変化した語) 十個あまり。
書紀(720)皇極四年正月(岩崎本訓)「猴の吟(さまよふおと)を聴く。或いは一十許(タウマリ)
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「人は十五人、漬豆をひとさやあてに出だすともたうまりいつつなり」
[補注]「とをあまり」がつづまった「とあまり」がさらに変化したものだろうが、oaau に変化したというのは異例

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