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藤原
ふじわら
三重県北端,員弁 (いなべ) 川の上流域。旧町名。 1955年東藤原,西藤原,白瀬,立田,中里の5村が合体,藤原村となり,1967年町制。 2003年 12月北勢,大安,員弁の3町と合併しいなべ市となった。西部は鈴鹿山脈東斜面で,滋賀県境にある旧町名の由来となった藤原岳東麓に石灰石の豊富な埋蔵があり,大規模なセメント工場が立地するほか三国岳山麓に炭酸カルシウム工場,砕石工場がある。茶を特産,林業も行なわれる。 1976年,員弁川に三重用水の水源池中里ダムが完成。西部は鈴鹿国定公園に属し,藤原岳はスキー場としても有名。山麓に聖宝寺がある。西藤原駅は三岐鉄道の終点。
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ふじわら ふぢはら【藤原】
[一] 栃木県北西部の地名。鬼怒川の上流に沿い、鬼怒川・川治両温泉がある。
[二] 群馬県利根郡水上町の地名。利根川の最上流部にあたり、矢木沢・須田貝・藤原などのダムがある。
※義経記(室町中か)三「此河の水上は上野国刀根庄、ふぢはらと云ふところより落ちて水上遠し」
[三] 奈良県橿原
(かしはら)市東部の古地名。藤原京の
旧地。
※万葉(8C後)一〇・二二八九「藤原(ふぢはら)の古(ふ)りにし郷の秋萩は咲きて散りにき君待ちかねて」
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