千島海盆(読み)ちしまかいぼん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「千島海盆」の意味・わかりやすい解説

千島海盆
ちしまかいぼん

千島列島北側でオホーツク海最南部にある海盆四方は20度近い急斜面で囲まれ、最深点は3374メートルとされているが、周りの陸地から流入する陸性堆積(たいせき)物が5000メートル近くの厚さに積もっていて、平坦(へいたん)になっている。地殻構造は標準的な海洋性構造にきわめて近く、海底地殻熱流量の値は高い。

安井 正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の千島海盆の言及

【オホーツク海】より

…面積160万3000km2。南部には最大水深3521mの千島海盆があり,これより1000m以深の海域が中央部を北に広がる。一方,北部とサハリン東側は広い大陸棚となり,総面積の約半分を占める。…

※「千島海盆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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