陸地(読み)リクチ

デジタル大辞泉 「陸地」の意味・読み・例文・類語

りく‐ち【陸地】

地球表面で、水におおわれていない部分。地球表面積の30パーセントを占め、その平均高度は840メートル。陸。
[類語]りくおか大陸内陸陸上新大陸旧大陸

くが‐ち【陸地】

りくち。
「紀伊国千里浜の遠千潟、にはかに―になること二十余町なり」〈太平記・二〉

ろく‐じ〔‐ヂ〕【陸地】

平らな土地。また、りくち。
「海は傾きて―をひたせり」〈方丈記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陸地」の意味・読み・例文・類語

りく‐ち【陸地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「りくぢ」 ) 地球の表面で、水におおわれていないところ。陸。おか。
    1. [初出の実例]「陸地無生産、孤舟独老身」(出典:菅家文草(900頃)三・寒早十首)
    2. 「陸地をくがとなづく」(出典:名語記(1275)五)
    3. [その他の文献]〔管子‐山至数〕

くが‐ち【陸地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くがぢ」とも ) りくち。くが。
    1. [初出の実例]「紀伊国千里浜の遠干潟、俄に陸(クガ)地になる事、二十余町也」(出典:太平記(14C後)二)

ろく‐じ‥ヂ【陸地】

  1. 〘 名詞 〙 平らな土地。また、りくち。
    1. [初出の実例]「洪水を流して、敵を陸地(ロクぢ)に溺す」(出典:太平記(14C後)一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「陸地」の意味・わかりやすい解説

陸地
りくち

地球の表面のうち、水で覆われていない部分。地球の表面積約5億1000万平方キロメートルのうち、陸地の面積は約1億5000万平方キロメートルといわれ、海洋の面積に比べて小さい。陸地も海洋も、地球上に均等に分布していない。陸地をもっとも広く含む半球陸半球と称するが、それでも海洋が53%の面積を占める。陸地の垂直的分布をみると、最高点がエベレスト山頂の標高8848メートルである。

[市川正巳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android