ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
海盆
かいぼん
oceanic basin
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形が円形から正方形に近い海底のくぼみ。その大きさにはよらない。周囲を海嶺(かいれい)、海膨(かいぼう)、海台などの高まりや、大陸、島弧などで囲まれているので、堆積(たいせき)が盛んで平坦(へいたん)な海底となっていることが多い。大きさにはいろいろあって、オホーツク海の南部、千島列島のすぐ北の千島海盆は小さいものの代表で、日本の東側にある北西太平洋海盆は大きいものの代表である。また、千島海盆は四方を陸に囲まれ、その堆積物で平坦な海盆の代表である。これに対し北西太平洋海盆は、大陸側に千島海溝、日本海溝、伊豆・小笠原(おがさわら)海溝などがあって、陸地からの堆積物をせき止めているので、凹凸が残っている海盆の代表例となっている。
[安井 正]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…海嶺の(3)の定義と同義語。 海盆basin平面的にみて,おおよそ丸い凹みで,大きさはさまざまである。 海嶺ridge(1)急峻な斜面を有する細長い高まり。…
…周囲の大部分を山地に囲まれた土地で,地盤が周辺に対し相対的に沈降した結果形成される平地である。周囲の山地から流下する河川は,山麓(盆地縁辺)に扇状地を形成し盆地内で合流する。ときには,盆地中央部に湖沼が形成される(湖盆lake basin)が,日本などの湿潤地域では,周囲の山地中の最低所から排水され,外洋への出口をもっている。しかし,大陸内部の乾燥地帯では,水分の蒸発が激しいため,中央部に塩湖を有する外洋への出口をもたない内陸盆地が数多くみられる。…
…海洋地殻を有する縁海にもいろいろあって,マリアナ海溝背後のトラフは地殻熱流量が高く,地形は起伏が激しく堆積物がほとんどなく,水深は比較的浅くて地磁気異常の年代は若いので,中央海嶺と同様,現在新しく海底が形成されつつある縁海だと考えられている。一方,日本海盆や千島海盆は地殻熱流量が高く,かつては活動的な縁海だと考えられていたが,水深が深く,堆積物も厚くて地形は平たんであり,ここで発生する地震は,展張よりはむしろ圧縮の地震であることなどから,現在では拡大を停止した縁海であると考えられている。また,ベーリング海は中生代の地磁気異常を有する非常に古い海底から成るが,厚い堆積物でおおわれ,浅く平たんな地形を有しており,古太平洋の海底の一部を取り込むような形でアリューシャン海溝が形成されたと考えられている。…
※「海盆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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