千泉(読み)せんせん(その他表記)Qiān quán

改訂新版 世界大百科事典 「千泉」の意味・わかりやすい解説

千泉 (せんせん)
Qiān quán

中国,唐代の史書に突厥可汗の王庭のひとつとしてあらわれる中央アジアのイシク・クル湖西方のオアシス。トルコ語のミン・ブラクming bulaq(千の泉)の意訳。《大唐西域記》によれば,素葉(現在のトクマク付近)と邏私(現在のジャンブル付近)の中間に位置するソグド人の住地で,突厥可汗の避暑地(夏営地)であった。現在のビシケク西方約120kmのメルケMerke(イスラム教徒の地理書にいうMīrkī)にあたり,南方のアレクサンドロフスキー山脈(現,キルギススキー山脈)を背景として,泉にめぐまれ,また豊かな草原ともなっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 梅村

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む