山川 世界史小辞典 改訂新版 「協同体国家」の解説
協同体国家(きょうどうたいこっか)
Stato corporativo
イタリアのファシズムにおいて説かれた国家理論。産業部門別に経営者組織と労働組合が単一の協同体を形成し,協同体の代表が議会を構成することで,階級協調による安定した社会が実現すると説かれた。1934年の協同体設置法で22の協同体が設けられ,39年には下院に代ってファッシ・協同体議院が設置されたが,いずれも十分には機能しなかった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報