南京銭(読み)ナンキンセン

デジタル大辞泉 「南京銭」の意味・読み・例文・類語

ナンキン‐せん【南京銭】

京銭きんせん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「南京銭」の意味・読み・例文・類語

なんきん‐せん【南京銭】

  1. 〘 名詞 〙 室町時代以来中国から移入された中国銭うち、中国現地で私鋳した粗悪な銭貨。なんきん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の南京銭の言及

【京銭】より

…〈きょうせん〉〈南京銭〉ともいい,中国の南京付近で私鋳されたものを模倣して,室町時代に日本でつくられたもっとも粗悪な銭貨である。ほとんど模様・文字などなく,〈うちひらめ〉(打平),かけ銭などとともに,室町・戦国時代の撰銭(えりぜに)令で流通禁止の対象となったり,あるいは10分の1程度の価値の小額貨幣として使用された。…

【私鋳銭】より

…その種類は多様で中国産,国内産とも正確なところは不明であるが,およそ次の三つぐらいに分類できると思われる。(1)南京銭(ナンキンせん)(京銭(きんせん)) 中国の南京付近で鋳造されたものを模倣して,日本で鋳造したもっとも劣悪な銭貨である。新銭というのもこれと同じか,あるいは類似のものであろう。…

※「南京銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android