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京銭 キンセン

デジタル大辞泉の解説

きん‐せん【京銭】

室町時代から江戸初期にかけて流通した銭貨の一。南京付近で流通していた劣悪な私鋳銭が日本に流入したものといわれる。撰(え)り銭の対象となった。南京銭

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世界大百科事典 第2版の解説

きんせん【京銭】

〈きょうせん〉〈南京銭〉ともいい,中国の南京付近で私鋳されたものを模倣して,室町時代に日本でつくられたもっとも粗悪な銭貨である。ほとんど模様・文字などなく,〈うちひらめ〉(打平),かけ銭などとともに,室町・戦国時代の撰銭(えりぜに)令で流通禁止の対象となったり,あるいは10分の1程度の価値の小額貨幣として使用された。悪銭【峰岸 純夫】

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大辞林 第三版の解説

きょうせん【京銭】

きんせん【京銭】

明代に南京付近で鋳造された私鋳銭。また、それを摸して日本で鋳造され、中世末期から近世初期にかけて、通用した劣悪な銅銭。悪銭として嫌われた。南京銭。

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世界大百科事典内の京銭の言及

【京銭】より

…〈きょうせん〉〈南京銭〉ともいい,中国の南京付近で私鋳されたものを模倣して,室町時代に日本でつくられたもっとも粗悪な銭貨である。ほとんど模様・文字などなく,〈うちひらめ〉(打平),かけ銭などとともに,室町・戦国時代の撰銭(えりぜに)令で流通禁止の対象となったり,あるいは10分の1程度の価値の小額貨幣として使用された。…

【銭相場】より

…ついで760年(天平宝字4)発行の金貨開基勝宝は1枚をもって同年発行の太平元宝(銀貨)10枚,また太平元宝1枚は同年発行の万年通宝(銅貨)10枚に相当するという交換割合が規定された。江戸時代に入って,幕府は1608年(慶長13)12月,永楽銭1貫文=鐚銭(びたせん)4貫文=金1両とし,翌年には金銀銭貨の比価を金1両=銀50匁=永楽銭1貫文=京銭(鐚銭と同義語)4貫文とした。1700年(元禄13)11月には金1両=銀60匁=銭4貫文と改定され,これが幕府の法定相場として幕末まで維持された。…

※「京銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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