南曹(読み)なんそう

精選版 日本国語大辞典 「南曹」の意味・読み・例文・類語

なん‐そう‥サウ【南曹】

  1. 勧学院別称大学寮の南にあったところからいう。
    1. [初出の実例]「勧学院〈略〉為大学寮南曹」(出典類聚三代格‐一二・貞観一四年(872)一二月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の南曹の言及

【勧学院】より

…821年(弘仁12)に,右大臣藤原冬嗣が一族子弟の大学生のための寄宿舎として建てたもので,やがて大学寮の付属施設として公認され,大学別曹となった。左京三条一坊にあり,大学寮の南に当たるので南曹とも称し,また氏院(うじのいん)ともいわれた。藤原氏出身の大学生は勧学院で宿舎・学資・書物などの便宜を与えられ,大学に通って勉学したのである。…

※「南曹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android