厨子棚(読み)ズシダナ

デジタル大辞泉 「厨子棚」の意味・読み・例文・類語

ずし‐だな〔ヅシ‐〕【×厨子棚】

厨子2」に同じ。
武家調度の一。三段からなる置き棚で、中・下段両開きの扉をつけたもの。江戸時代には大名家の嫁入り道具ともなった。→三棚さんたな

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の厨子棚の言及

【棚】より

…また奈良~平安時代にかけて装飾的な置棚が使われだした。最初は大陸からもたらされた厨子(ずし)が貴族の調度として使われていたが,これは日本人にはなじまず,平安時代になると厨子と棚とをいっしょにした厨子棚が工夫された。これには棚だけの二階棚,三階棚もあり,蒔絵(まきえ)などで美しく装飾され,寝殿造建築における貴族調度の典型となった。…

※「厨子棚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android