三段(読み)サンダン

デジタル大辞泉 「三段」の意味・読み・例文・類語

さん‐だん【三段】

三つの段・段階。また、第3の段・段階。
歌舞伎大道具の一。高足二重舞台に設置する三段の階段。これに赤毛氈もうせんをかけ、幕切れに舞台前に押し出し、役者がこの上で見得を切るのに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「三段」の意味・読み・例文・類語

さん‐だん【三段】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 階段や物事過程での三つの段階。
    1. [初出の実例]「夫至聖所説。経無大小。理無豊約。皆以三段義。一序説。二正説。三流通説」(出典法華義疏(7C前)一)
  3. 歌舞伎の大道具の一つ。高足の二重舞台に設置する幅三尺の階段。また、これに赤毛氈(もうせん)をかけて舞台の前面に押し出し、幕切れの時、座頭(ざがしら)の役者が大見得をきるのにも用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の三段の言及

【歌舞伎】より

…現代でも古風な演出に使う。 三段(さんだん)大道具。時代物や舞踊劇の幕切れで,座頭(ざがしら)の役が乗って見得(みえ)をするための台。…

※「三段」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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