収公(読み)しゅこう

精選版 日本国語大辞典 「収公」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐こう【収公】

  1. 〘 名詞 〙 領地などを権力が取りあげること。しゅうこう。しゅく。
    1. [初出の実例]「件御庄田園 検田使悉収公、付徴租税之責、将有収公煩、令運進件地子物者」(出典:富田仙助氏所蔵文書‐(年月日未詳)(812頃)太政官符案)

しゅう‐こうシウ‥【収公】

  1. 〘 名詞 〙しゅこう(収公)〔延宝八年合類節用集(1680)〕

じゅ‐こう【収公】

  1. 〘 名詞 〙しゅこう(収公)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の収公の言及

【召放】より

…鎌倉時代以降,おもに武士に対して行われた刑罰の一種。鎌倉幕府法では,召放はもっぱら所領(所帯)の没収を意味し,所領を召す,あるいは収公,改易とも称せられた。鎌倉時代には武士の所職と所領は不可分の関係にあり,所領の没収は武士に対する刑の根幹として広く行われた。…

【没収】より

…西洋では,全財産の没収は,すでにローマ法にあったといわれるが,とくに中世から近世にかけて広く行われた。日本でも,鎌倉・室町幕府に〈収公(じゆこう)〉,江戸幕府に〈闕所(けつしよ)〉という家産没収があった。明治維新後も,1870年(明治3)までは〈財産籍没〉が認められていた。…

※「収公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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