取ても付かぬ(読み)とってもつかぬ

精選版 日本国語大辞典 「取ても付かぬ」の意味・読み・例文・類語

とっ【取】 ても=付(つ)かぬ[=付(つ)かれず]

  1. まったく寄せつけようとしない。そっけなくあしらうさまにいう。
    1. [初出の実例]「こちえよれと手をとるに、にじくじとして、とってもつかぬ」(出典:浮世草子・男色十寸鏡(1687)上)
  2. 何の関連もないさま、思いも及ばないさまにいう。
    1. [初出の実例]「近年はとっても附ぬ八百屋お七を、我々が噂と」(出典:談義本・当世下手談義(1752)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android