取取(読み)とりどり

精選版 日本国語大辞典 「取取」の意味・読み・例文・類語

とり‐どり【取取】

[1] 〘名〙 (形動) それぞれに違っていること。さまざまであること。また、そのさま。まちまち。いろいろ。
蜻蛉(974頃)上「わざとのことなども、みなおのがとりどりすれば」
[2] 〘副〙 いろいろ。あれこれ。種々。
※栄花(1028‐92頃)初花「よの中の京わらはべ、かたわきてとりどりののしり」

とり‐とり【取取】

〘名〙 (形動) 取って間がないこと。取りたてであること。また、そのもの。
※虎寛本狂言・雁盗人(室町末‐近世初)「取々で御ざるに依て、随分あたらしう御ざる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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