取零(読み)とりこぼす

精選版 日本国語大辞典 「取零」の意味・読み・例文・類語

とり‐こぼ・す【取零】

〘自・他サ五(四)〙
① もらし落とす。また、すべきことをし忘れる。
※傷ついた葦(1970)〈曾野綾子〉三「三人親子白痴のように列の語尾にとり零(コボ)されていた」
運動競技囲碁将棋などの勝負で、ふつうならば当然勝てるはずの相手に負ける。

とり‐こぼし【取零】

〘名〙 とりこぼすこと。また、とりこぼしたもの。
※白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉九「近頃は娘の白髪抜きも〈略〉いくらかの取りこぼしがあるはずだった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報