口近(読み)くちぢかい

精選版 日本国語大辞典 「口近」の意味・読み・例文・類語

くち‐ぢか・い【口近】

〘形口〙 くちぢか・し 〘形ク〙
① 誰でもよく口にするものである。話題にしやすい。
※浮世草子・椀久二世(1691)上「今時はうまき物は宵にといふ事口近(クチチカ)し」
② 口あたりがよい。人の受けがよい。売れ口がよい。
※雑俳・柳多留‐三一(1805)「口ぢかひ湯加減をしる佐吉也」
③ 出入口近い
※雑俳・柳多留‐初(1765)「口近ひ化物で先づ一つ消し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android