入口(読み)イリグチ

デジタル大辞泉 「入口」の意味・読み・例文・類語

いり‐ぐち【入(り)口】

《「いりくち」とも》
はいる所。はいりぐち。⇔出口でぐち
物事のしはじめ。端緒。「学究生活の入り口」「芸の入り口
[類語]出口出入り口非常口

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「入口」の意味・読み・例文・類語

いり‐ぐち【入口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いりくち」とも )
  2. そこからはいっていく所。はいり口。
    1. [初出の実例]「神武門はみやこの入口の門なり」(出典:玉塵抄(1563)二七)
    2. 「在所のいりくちに、制札があらふがお見やらなんだか」(出典:虎明本狂言・地蔵舞(室町末‐近世初))
  3. 物事のはじめ。端緒。
    1. [初出の実例]「ひょっひょとのちにいわうず入り口に云ことはわるいぞ」(出典:玉塵抄(1563)二六)
    2. 「この実事習験の学問に比すれば、特に入門(〈注〉イリクチ)の初歩に過ざるのみ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  4. はいりこむことのできる地位。勤め場所。奉公先。くち。
    1. [初出の実例]「こちにまかしゃれと手に取やうに請合、諸方をかけまはりて、入くちを聞出し」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)

いれ‐くち【入口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くちいれ」の「くち」と「いれ」を逆にした語 ) 江戸時代奉公人、主として日雇、月雇奉公人の周旋をすること。また、その人。口入屋桂庵(けいあん)
    1. [初出の実例]「諸方をかけまはりて入くちを聞出し」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)

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