古往来(読み)こおうらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古往来」の意味・わかりやすい解説

古往来
こおうらい

往来物うち,特に中世末期までの古いものをさす。『明衡往来』『庭訓往来』などがあり,主として手紙文集の形態を保持している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の古往来の言及

【往来物】より

…また初等教科書としての往来物は,政治・法制などの歴史史料と異なり,日常生活を送るうえで必要な実用的知識を網羅的に記すという性格を持っているため,社会や文化の歴史を知るための資料として,他に代えがたい価値を持っている。 数多い往来物の中で,近世以前に作られたものを,一般に古往来と呼ぶ。現在40種が知られる古往来の中で,もっとも古いものとされるのは《明衡(めいごう)往来》であり,11世紀に文章博士,大学頭などを歴任した藤原明衡(あきひら)によって作られた。…

※「古往来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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