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明衡往来 めいごうおうらい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

明衡往来
めいごうおうらい

往来物の一種。3巻。『雲州消息』『雲州往来』ともいう。藤原明衡著といわれ,平安時代後期の成立。各巻それぞれ,正月から月ごとに当時のおもに貴族間の進状と返状とをあげている。江戸時代まで文例集,習字の手本として広く用いられた。

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デジタル大辞泉の解説

めいごうおうらい〔メイガウワウライ〕【明衡往来】

平安後期の往来物。2巻または3巻。藤原明衡(ふじわらのあきひら)著。成立年未詳。漢文で書かれた男子用の書簡文例集。現存の往来物では最古。雲州消息。雲州往来。

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世界大百科事典 第2版の解説

めいごうおうらい【明衡往来】

現存する日本最初の模範書簡文例集。3巻。平安時代の漢文学者藤原明衡(あきひら)の著。明衡が出雲守であったので《雲州消息》《雲州往来》などともよばれる。各巻1月から月を追って進状とそれに対する返状とが並べ掲げられ,当時の都人の日常生活,恒例や臨時の儀式や年中行事をはじめ遊覧や宴会などに関する内容が多い。中国における〈書儀〉の類の影響によると思われるが,わが国のもっとも古い往来物として価値は大きい。往来物川口 久雄

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大辞林 第三版の解説

めいごうおうらい【明衡往来】

平安末期の消息文例集。二巻または三巻。藤原明衡著。1066年頃成立。現存最古の往来物。和臭の強い変体漢文で書かれる。平安朝の宮廷生活資料として重要。雲州往来。雲州消息。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

明衡往来
めいごうおうらい

平安時代の書簡文および教科書。三巻または二巻。藤原明衡(あきひら)著。成立年未詳。『雲州消息(うんしゅうしょうそく)』『明衡消息』『雲州往来』などともよばれるが(往来は書簡文例をいい、消息は手紙そのものをいう)、後人の命名であろう。諸本により内容配列を異にするが、群書類従本では211通の消息を上中下三巻に分かち、さらにそれぞれを本末に分かち、各巻にほぼ正月より月を追って進状とそれに対する返状とを並べて掲げる。当時の貴族の日常生活、つまり恒例や臨時の儀式法会(ほうえ)、民間の年中行事から任官恪勤(かくご)や荘園(しょうえん)および遊覧宴会、また品物の贈与貸借などに関するものが多い。明衡没後の書簡も含まれるが、往来物の祖として実用および啓蒙(けいもう)の点で貴重な文献である。[大曽根章介]
『石川謙著『古往来についての研究』(1949・講談社) ▽三保忠夫・三保サトコ編著『雲州往来、研究と総索引』(1982・和泉書院)』

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世界大百科事典内の明衡往来の言及

【往来物】より

… 数多い往来物の中で,近世以前に作られたものを,一般に古往来と呼ぶ。現在40種が知られる古往来の中で,もっとも古いものとされるのは《明衡(めいごう)往来》であり,11世紀に文章博士,大学頭などを歴任した藤原明衡(あきひら)によって作られた。200余通の書簡を集め,正月から12月まで月を追って配列したこの書簡集は,《雲州往来》《雲州消息》などとも呼ばれ,文例集として広く用いられた。…

【漢文】より

…また一方では,詩文を作るための手引書として《作文大体(さくもんだいたい)》などが作られた。これは正格の漢詩文を作るためのものであるが,和習を含んだ書簡文のための範例文集とでもいうべき《明衡(めいごう)往来》《庭訓往来》などの往来物も作られた。この類のものには,正倉院文書として残存する聖武天皇妃光明子の手写になる《杜家立成(とかりつせい)》があり,その辺に淵源すると思われる。…

【書札礼】より

…このような動きに応じて《雲州消息》が編まれる。これは《明衡(めいごう)往来》ともいわれ,出雲守藤原明衡の手になる往復書簡の例文集で,以後数多くみられる往来物の最初に位するものである。《雲州消息》はまだ書札の範例集にすぎないが,平安末期に藤原忠親の著した《貴嶺問答》にいたってはじめて書札礼に関する記事がみられる。…

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