吉野臥城(読み)ヨシノ ガジョウ

20世紀日本人名事典 「吉野臥城」の解説

吉野 臥城
ヨシノ ガジョウ

明治・大正期の詩人,俳人,評論家,小説家



生年
明治9年5月3日(1876年)

没年
大正15(1926)年4月27日

出生地
宮城県伊具郡角田町

本名
吉野 甫

別名
俳号=牛南

学歴〔年〕
東京専門学校卒

経歴
早くから文学を志し、20歳の時に「文学界」に詩を発表した。「文芸時報」の記者を務めたのち、仙台で詩歌雑誌「新韻」を主宰発行。明治36年詩集「新韻集」を刊行。佐佐木信綱の短歌革新運動にも参加し、宮城県の短歌界に大きな影響を与えた。39年上京し、41年都会詩社を結成、詩の近代化をはかる。また評論家としても読売新聞紙上に「読過所感」などを発表。俳人としては小島孤舟、佐藤比君らと「うもれ木」を創刊、清秋会をおこした。他の著書に、短歌俳句集「木精」、詩集「小百合集」「野茨集」、編著「明治詩集」「新体詩研究」、小説「処女の秘密」「痛快」「独立独行」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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