名尾手漉和紙(読み)なおてすきわし

事典 日本の地域ブランド・名産品 「名尾手漉和紙」の解説

名尾手漉和紙[紙工芸・和紙]
なおてすきわし

九州・沖縄地方、佐賀県の地域ブランド。
佐賀市名尾地区で製作されている。非常に強く丈夫な素材である楮の皮を原料とする手漉き和紙で、約300年の歴史を有する。最盛期の昭和初期には、名尾地区のほとんどの農家でつくられていた。緻密で粘り強く光沢があり、耐久性に優れている点を特徴とする。特に、提灯紙は油をよく吸収して絵筆が滑らかに走るため、高く評価されている。現在では民芸品やインテリア用品などにも広く使われる。佐賀県伝統的地場産品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android