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佐賀県 さが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

佐賀〔県〕
さが

面積 2440.68km2
人口 83万2832(2015)。
年降水量 1870.1mm(佐賀市)。
年平均気温 16.5℃(佐賀市)。
県庁所在地 佐賀市
県木 クスノキ
県花 クス(→クスノキ)。
県鳥 カササギ

九州北西部にある県。東は福岡県,西は長崎県に接する。北西部は玄界灘に突出した東松浦半島でリアス海岸をなし,その東には唐津湾,南西に伊万里湾がある。北部は筑紫山地に属する脊振山地が福岡県との境をなし,南部は筑紫平野の西半を占める佐賀平野で,潮汐の干満の差が大きく干潟の広い有明海にのぞむ。南西部の長崎県境には多良岳がある。気候は,中央の山地を境界として,南部は太平洋岸気候であるが,北部は日本海岸気候の傾向がある。古来,大陸文化輸入の基地として開け,各地に弥生・古墳時代の遺跡が分布し,佐賀平野には条里制の遺構が広くみられる。中世は荘園を基盤として諸豪族が割拠したが,主として戦国時代には龍造寺氏,近世には鍋島氏の領地として明治に及んだ。明治4 (1871) 年,廃藩置県後,数次の変遷を経て,1883年に現在の佐賀県となった。産業は佐賀平野の米作をはじめ,山麓一帯のミカン,多良岳北麓の茶 (嬉野茶) ,平野南西部 (白石地域) のレンコンが顕著。水産業では玄界灘の沿岸漁業,有明海岸はノリ養殖が発達。かつて北西部の唐津,杵島両炭田地域で石炭産業が活気を呈したが,1958年以後炭鉱は次々に閉山。これに代る工業の誘致に努めた結果,佐賀-鳥栖間の内陸部と唐津,伊万里の臨海地区に食品,醸造,窯業,薬品,農薬,衣料,紙,木工,電機,造船などの工場が立地した。在来工業では特に有田を中心とする陶磁器工業が有名。観光面では玄海国定公園のほか,脊振北山,多良岳など6つの県立自然公園があり,11月上旬の唐津神社祭の唐津くんちと,10月下旬の伊万里のトンテントン祭は,佐賀平野農村の面浮立 (めんぶりゅう) とともに有名。 JR鹿児島本線,長崎本線,佐世保線,唐津線,筑肥線,佐賀線,松浦鉄道,国道3号線,34号線,35号線,九州自動車道,長崎自動車道などが通じる。

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デジタル大辞泉の解説

さが‐けん【佐賀県】

佐賀

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日本の地名がわかる事典の解説

〔佐賀県〕佐賀〈県〉(さが〈けん〉)


九州地方北西部に位置する県。
北部は筑紫(つくし)山地、南部は筑紫平野が占める。北は玄界灘(げんかいなだ)、南は有明(ありあけ)海に面し、東は福岡県、西は長崎県と接する。玄界灘沿岸からチョソン半島(朝鮮半島)まで直線距離にして200km程度と近く、古代から大陸との交流が深かった。農業県としての性格が強いが、工場立地・住宅地開発が進展し、東部を中心に人口が増加する。ノリ養殖で知られる有明海の沿岸部は鎌倉時代末期からの大干拓地。有田(ありた)町・唐津(からつ)市・伊万里(いまり)市は陶磁器の産地として全国的に有名。人口85万3363。面積2439.65km2。人口密度349.79人/km2。管轄市町村は10市10町。県庁所在地は佐賀市。県花はクス(クスノキ)の花。
歴史を見ると、墳墓や水田跡を残す縄文遺跡・弥生遺跡が県内各地に分布。とくに吉野ヶ里(よしのがり)遺跡は弥生時代の大規模な環壕集落として注目される。古墳も多い。古代の肥前(ひぜん)国東部に相当し、平安時代中期以降は荘園(しょうえん)開発に伴い地方豪族が台頭。一時は島津(しまづ)氏・大友(おおとも)氏と九州を三分した竜造寺(りゅうぞうじ)氏のほか、東松浦(ひがしまつうら)半島の松浦(まつら)党が文永(ぶんえい)・弘安(こうあん)の役(えき)で活躍し、倭寇(わこう)としても大陸沿岸に出没した。近世初頭、朝鮮出兵の足場として豊臣秀吉(とよとみひでよし)が名護屋(なごや)城を築城。当時、朝鮮から連れてこられた陶工たちによってのちの有田焼発展の基礎が築かれた。江戸時代は鍋島(なべしま)氏の佐賀藩ほか、唐津(からつ)藩・対馬(つしま)藩などに分割統治。有明海沿岸では大規模な干拓新田が開かれた。鎖国期も長崎を通じて異文化との接触は続き、佐賀藩は幕末に近代的工業技術を積極的に導入した。1871年(明治4)の廃藩置県でおかれた諸県が同年中に伊万里県に統合され、佐賀県と改称。三潴(みづま)県(現福岡県南部)・長崎県との合併・分離を経て、1883年に現在の佐賀県となった。
地勢を見ると、福岡県境を東西に脊振(せふり)山地が走り、県域は玄界灘側と有明海側とに二分される。玄界灘側の臨海部は東松浦半島を中心にリアス式海岸が発達し、海上には大小の島が点在する。有明海側は筑紫平野の西半分を占める佐賀平野が県面積の約4分の1を占め、筑後(ちくご)川などが広大な干潟(ひがた)を形成。ここでは古くから大規模な干拓事業が展開された。気候は、山地部を除けば全体に温和な九州西岸型の気候を示す。とくに玄界灘側は暖流の対馬海流の影響で温暖多雨。有明海側は夏季多雨・冬季少雨で作物生産に適するが、佐賀平野は夏季の降水量の変動が大きく、干ばつ・水害が生じやすい。
産業は、農業では、佐賀平野にはクリーク(水路)網が張り巡らされ、第二次世界大戦前から稲作の先進県として名をはせた。1960年代から多角経営化が進み、タマネギ・レタス・レンコンなどの野菜類や大麦・葉タバコ・茶などの商品作物の生産が増加。なかでも二条大麦・ミカンの生産量は全国屈指。また有明海のノリ養殖は全国一の生産高を誇り、海産物では有明海のムツゴロウも有名だが、2000年代に入ると赤潮や諫早(いさはや)湾干拓事業の影響と推測される漁業被害が発生した。工業では、佐賀市と鳥栖(とす)市の間に内陸工業地帯、唐津市・伊万里市に臨海工業地帯がある。かつての産炭地である県西部でも工場誘致が進むが、食品・電機・建設を除き、全般的に工業化は遅れている。伝統産業では、有田焼(伊万里焼)などの窯業(ようぎょう)が有名。
観光では、吉野ヶ里遺跡ほか、大陸との関係が深かったことを示す史跡・文化財が多い。玄界灘沿岸は虹(にじ)ノ松原・七ツ釜(ななつがま)など玄海国定公園の景勝地。伝統的な民俗芸能に、白鬚(しらひげ)神社の田楽(でんがく)(佐賀市)、武雄(たけお)の荒踊(武雄市)、竹崎観世音寺修正会鬼祭(たけざきかんぜおんじしゅじょうえおにまつり)(藤津郡太良(たら)町)があるほか、風俗習慣として唐津くんちの曳山(ひきやま)行事などが国の重要無形民俗文化財に指定されている。焼き物市としては全国屈指の規模を誇る有田の陶器市が知られ、祭り・イベントとしては有明海の干潟で行われる鹿島ガタリンピック、伊万里市の伊万里トンテントン、唐津市の海中盆綱引き、鹿島(かしま)市の鹿島の面浮立(めんぶりゅう)などのほか、佐賀市では11月に国内最大級の熱気球国際大会である佐賀バルーンフェスタが開催される。
伊万里市
嬉野市
小城市
鹿島市
唐津市
神埼郡
神埼市
杵島郡
佐賀市
多久市
武雄市
鳥栖市
西松浦郡
東松浦郡
藤津郡
三養基郡

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

佐賀県

九州地方北西部に位置する県。北は玄界灘、南は有明海に面する。東北部には天山〜脊振山塊の地帯、西部・西南部には丘陵地帯、南部には佐賀平野がひろがる。気候は、北部で日本海性、南部は内陸性の気候地帯に属するが、全体的に概ね温暖。農業が盛ん。県花は、クスの花。県木は、クス。県鳥は、カササギ。

[佐賀県のブランド・名産品]
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出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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