君沢型(読み)きみさわがた

精選版 日本国語大辞典 「君沢型」の意味・読み・例文・類語

きみさわ‐がたきみさは‥【君沢型】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、安政三年(一八五六)ロシア使節プチャーチン一行が日本人船大工を雇って建造したスクーナー型帆船ヘタ号と同型の船に対する日本名。伊豆君沢郡戸田村(静岡県沼津市)で造られたところからの呼称。第一船は、全長八一・一尺(一尺は三〇・三センチメートル)、幅二三・二尺、深さ九・九尺、約七〇トンの二本マストの船で、のちには一〇〇トン級のものも造られた。
    1. 君沢型〈君沢型御船図 福井県立図書館蔵〉
      君沢型〈君沢型御船図 福井県立図書館蔵〉
    2. [初出の実例]「来る十一月講武所総裁両人、蘭名スクーネル君沢形御船乗様し、并房相海岸為見置罷越」(出典:旧政府御達留)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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