精選版 日本国語大辞典 「否もおも」の意味・読み・例文・類語 いな【否】 も おも ( 「お」は承諾を表わすときの感動詞 ) 不承知も承知も。いなもせも。いなもおうも。[初出の実例]「否藻諾藻(いなもをも)欲しきまにまに赦(ゆる)すべき貌(かたち)は見ゆやわれも依りなむ」(出典:万葉集(8C後)一六・三七九六)否もおもの補助注記右の「万葉集」の例の「諾」字は従来、「う」と訓じていたが、許諾のばあいの応答辞は「を」であったと考えられ(たとえば、観智院本名義抄「吁 ヲオ 女答詞」)、最近では「いなもをも」と訓ずる説が有力である。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例