感動詞(読み)カンドウシ

デジタル大辞泉の解説

かんどう‐し【感動詞】

品詞の一。自立語活用がなく、主語にも修飾語にもならず、他の文節とは比較的独立して用いられるもの。話し手の感動を表す「ああ」「おお」のをはじめ、呼びかけを表す「おい」「もしもし」の類や、応答を表す「はい」「いいえ」の類も、文法的性質が同じなので、国文法ではこれに含まれる。間投詞感嘆詞

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大辞林 第三版の解説

かんどうし【感動詞】

品詞の一。活用のない自立語で、主語や修飾語にならず、他の文節とは独立して用いられるもの。感動詞は、一般に文のはじめにあって、感動・呼びかけ・応答などの意を表す。「まあ、きれいだ」の「まあ」、「もしもし、中村さんですか」の「もしもし」、「はい、そうです」の「はい」などの類。感嘆詞。間投詞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

感動詞
かんどうし

品詞の一つ。間投詞、感嘆詞などともよばれる。英語ではinterjectionという。驚き、悲しみ、詠嘆などの感動をなまの形で表す語(「あっ、しまった」「まあ、恐ろしい」)、呼びかけや応答に用いる語(「はい、そうです」「おい、何とかいえ」)などである。その特色は、他の語が知的、分析的であるのに対し、情的、総合的である点にある。したがって、その場面での表現主体の感動や応答だけを表すもので、過去における感動や表現主体以外のものの感動、応答などを表すことはできない。分析的に「彼は驚いた」とは表現できても、「彼はまあだった」とはいえないのである。また、未分化ではあるが、総合的で一まとまりの内容を有するから、感動詞は1語で1文に相当する単位とみられる。しかも「おやこのラジオはどうして鳴らないのだろう」というように、知的に分析した表現をすぐあとに伴うことが多い。
 その後続の文とのつながりはきわめて薄く、修飾被修飾の関係にはないとみられ、独立語の一つにされる。しかし、山田孝雄(よしお)のように、弱いながらも修飾・被修飾の関係は存在するとして、副詞の一種であると考える研究者もいる。また、語音構造は自然の叫び声に近く、各言語に共通する点もみられる。[鈴木英夫]
『鈴木一彦著『感動詞とは何か』(『品詞別日本文法講座6 接続詞・感動詞』所収・1973・明治書院)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

かんどう‐し【感動詞】

〘名〙 品詞の一つ。国語では自立語の一つ。感動を表わすもの(文語、あな・あはれ・すは、口語、おや・まあ)、呼びかけを表わすもの(文語、いかに・なうなう・やよ、口語、おい・こら・もし)、応答を表わすもの(文語、いな・いや・おう、口語、はい・うん)、さそいかけに用いるもの(文語、いざ・いで、口語、さあ)など。その他、挨拶(あいさつ)に用いる語(おはよう・しっけい)、願望を表わす語(ばんざい・いやさか)、命令を表わす語(きをつけ・まわれみぎ)や、かけごえ(よいしょ・それ)、間投声(えー・あのー)を含めることもある。これらは単独で文を構成するが、文頭、文中、文末などに他の文節とは直接の成分関係を持たない独立語として用いられることも多い。大槻文彦は間投助詞の類をこれに含め、山田孝雄は、広義の副詞にこれを含めている。感嘆詞。間投詞。〔語法指南(1889)〕

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