吹き落ちる(読み)ふきおちる

精選版 日本国語大辞典 「吹き落ちる」の意味・読み・例文・類語

ふき‐お・ちる【吹落】

  1. 〘 自動詞 タ行上一 〙
    [ 文語形 ]ふきお・つ 〘 自動詞 タ行上二段活用 〙
  2. 風が、高い所から低い所へ吹いてくる。吹きおろす。
    1. [初出の実例]「響きくる松のうれより吹きおちて草に声やむ山の下風〈伏見院〉」(出典:玉葉和歌集(1312)雑二・二一八〇)
  3. 風に吹かれて、木の葉や実が落ちる。
    1. [初出の実例]「吹落て一葉もちらぬ寒さ哉〈里丸〉」(出典:俳諧・俳諧古選(1763)付録)
  4. 吹いていた風がやむ。風がおさまる。
    1. [初出の実例]「窓の秋風冷やかに吹き落ちて」(出典:歌謡・落葉集(1704)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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